ロックンローリング

インディー・ロック好きによる魂のブログ

【和訳】 FUR - The Fine Line of a Quiet Life

今回はUKの大注目インディーロックバンド、
FUR(ファー)による新曲 「The Fine Line of a Quiet Life」 を和訳していきます。

 

FURはロック界で最も注目されている新人バンドの1つで、どことなくノスタルジーを感じような癖になる音楽性が特徴です。
まだスタジオアルバムは発表していませんが、EPやミックステープなど素晴らしい作品がたくさんあるので是非チェックを!


それでは本編。

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I would've thought by now I’d be overgrown
自分では成長しきったと思っていたけど

And at the station waiting, I should have known
駅で待っている時にでも気付くべきだった

Just how much life was inside of me
自分の中にどれだけの人生が流れているのか

Cut down a branch of my family tree
家族とのつながりさえも切って

You find it hard to see that the future’s bright
輝かしい未来が見つからないだろう

Cause you just sleep all day and stay up all night
君は昼を寝て過ごし一晩中起きているから

Be safe, be brave, be whatever you like
無事に、勇気を持って、好きなようになればいい

Just don’t involve me cause
ただ僕を巻き込まないで、だって

 

I don’t wanna do it again
もうあんなことはやりたくない

I’m getting tired and old
疲れたし歳も取ったから

I only wanted a friend
ただ友達が欲しかっただけなのに

Someone to do as they’re told
言われたことをやるばかりで

I started falling apart
僕は崩壊し始めた

As I was ready to go
準備ができた途端にさ

 

I see a glass half-full and you say you don’t
僕が今を受け止めても君は無理だと言う

I know you say you will, but I know you won’t
君はやるといっても、やらないんだろう

Your teeth dug in and they won’t let go
*歯は食い噛んで離さない

You try your best but it just don’t show
ただ、最善を尽くしても結果が現れない

And when the road is closed and you’re walking home
塞がれた道を背に家へ歩き始めると

Could it be time to call it and just go home
今こそ諦めて帰る時なのかを考えた

To your fine line of a quiet life?
ここが大人への分かれ道?

Acquired by knowing that
そこから分かり始めてきた

 

I don’t wanna do it again
もうあんなことはやりたくない

I’m getting tired and old
疲れたし歳も取ったから

I only wanted a friend
ただ友達が欲しかっただけなのに

I’ll do whatever I’m told
言われたことを何でも受け入れる

I started falling apart
僕は崩壊し始めた

As I was ready to go
準備ができた途端にさ

【Solo】


When everything beside you
君の周りにあるものが

Comes crashing down I’ll find you
崩壊したら君を探しに行く

And while I sleep I see you
寝ている時でも君の姿が見える

And what it’s like to be you
君として生きるってどんな感じだろうか

Take care and don’t be fearful
気をつけて、そして怖がらなくていい

There’s no undoing evil
取り返しがつくことなんてないんだ

It’s all a bunch of lies anyway
全ては嘘の積み重ねだから

So why bother?
じゃあ何を気にするんだ?

Why waste your time?
どうして時間を無駄にする?

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このタイトルにもなっている Fine Line には「微妙な差、微妙な線」といった意味があり、大人になっていく上で何をするべきか、また何をしてはいけないのかといった人生における細かい線引きとそれを理解するのに苦労する若者の心情を込めた曲です。

一度やってしまったことについて後悔し続けるのではなく、それを受け入れて前に進んでいくことが大人になるということだとメッセージを与えてくれています。

インディーロックの歌詞にはこういった
青春時代に誰もが経験したことのあるやり場のない不安、繊細な気持ちを綴ったものが多く、人気どころで言うとThe Strokes なんかもその部分を上手く表現していたりしますよね!
それを経験したのが過去の話であってもなぜか心に強く響き、共感できてしまうのがインディーロックの素晴らしい所です。

あとこの曲を初めて聴いた時に
イントロの部分がT.RexのGet It Onに、

 

サビの部分がAlbert Hammond Jr のソロ作の
「Far Away Truths」(サビ前の部分)

 


にどことなく似てるなと思ったんですが、なんかそういったところで親近感も覚えました。どうでもいいか。

 

* Your teeth dug in and they won’t let go
この部分、翻訳に迷ったんですが、

get one's teeth into = 真剣に取り組む

という表現があるらしく、getではなくdigなのでより直接的な表現なのかなと思い、歯を食い込ませて離さない = 一つのことに執着する
といったような解釈で翻訳させて頂きました。 

他にも自信がない箇所があるので、もし間違いなどあればアドバイス等頂けると幸いです。

 

これからも主にインディーロックを中心に和訳していきますので、よろしくお願いしまーす。

【和訳】Starcrawler - ”Bet My Brains ”

みなさん初めまして。

初ブログということで文章やらなんやらが拙い部分はありますが、今回は和訳に挑戦してみたいと思います。

 

今回は界隈を大変賑やかしているLA出身のロックバンド、Starcrawlerの”Bet My Brains”を和訳していこうと思います。MVを見ていただけるとお分かりになると思いますが、そうです。ボーカルがハチャメチャなんです。

Starcrawlerの女性ボーカルであるアロウ・デ・ワイルド(Arrow de Wilde)は身長188㎝の超やせ型、ネジがぶっ飛びまくった狂気的なパフォーマンスでとてつもない存在感を放つ、紅一点かつカリスマ性あふれるフロントマンです。「マリリン・マンソンに育てられた、イギー・ポップコートニー・ラブの子供」みたいなコメントをどこかで見かけましたが、まさにそんな感じです。

Starcrawlerはヒップホップやエレクトロニックな音楽が隆盛を極める現音楽業界にて、これでもかというほどド直球なロックンロールミュージックをかき鳴らす、まさに僕たちが求めているロックを体現してくれているバンドです。

www.youtube.com

今回のBet My Brainsは、2019年に発売されたセカンドアルバム「Devour You」に収録されています。この曲、めちゃくちゃカッコいいです。

では早速やっていきたいと思います。

 

【Verse 1】

It's so dark, can you see me?

真っ暗闇の中、私のことが見える?
Under  the neighborhood

近所の下で
Everybody's  sleeping

みんな眠りについている
Because the dirt feels good

だって汚れが気持ちいいから
Twinkles getting thirsty

きらめきが喉を乾かせる
The  stars have drove him mad

星たちが彼を怒らせた
Everybody's  dreaming

みんなが夢を見ているけど
Never coming
そんなものは絶対に来ない


【Chorus】
Bet  my brains I've gone insane

脳みそを賭けて、イカれちまった
Bet my brains I've gone insane

脳みそを賭けて、イカれちまった
Shut me up and throw me away

私を黙らせて捨ててくれよ
Sacred blood running through my veins
聖なる血がこの血管には流れている


【Verse 2】
Do  you like your hands dirty?

手を汚したいの?
Are you 'fraid of the dark?

暗闇を恐れてる?
You're like the broken toy

お前は壊れたおもちゃのようだ
That nobody wants

誰も欲しがらない
They tell you, "Don't look down"

奴らは言う、「見下ろすな」と
Nobody wants to come down

誰も下に降りたいなんて思わない
You have to fall to touch the ground

地に触れたいなら転げ落ちなければ
Nobody wants to come

でも誰もこんなところ望んじゃいない

 

【Chorus】
Bet my brains I've gone insane

脳みそを賭けて、イカれちまった
Bet my brains I've gone insane

脳みそを賭けて、イカれちまった
Shut me up and throw me away

私を黙らせて、捨ててくれよ
Sacred blood running through my veins
聖なる血がこの血管には流れている


【Bridge】
Oh yeah
Do you know what I want?

何を求めてるのか分かってる?
Oh yeah

[Chorus]
Bet my brains I've gone insane

脳みそを賭けて、イカれちまった
Bet my brains I've gone insane

脳みそを賭けて、イカれちまった
Shut me up and throw me away

私を黙らせて、捨ててくれよ
Sacred blood running through my vein

聖なる血がこの血管には流れている

 

この曲は都市の地下や下水地域で生活している人たちについて描かれているそうで、

狂気じみたダークな雰囲気が漂う内容となっています。

普段生活している場所の下で自分たちとは全く違うコミュニティが存在していることに魅力を感じたとかなんとか。いやいや、そこにフォーカスを当てている時点で発想力がもう僕たちとはかけ離れています。

 

和訳する際にいっつも一人称をどうするか迷うんですが、今回は「私」にさせて頂きました。一人称についてはみなさんが一番しっくりくるものに置き換えてもらえればいいかなと思っています。

あと個人的に直訳したような歌詞だとあまり面白くないなと感じてしまうので、自分なりの解釈を含めて意訳している部分もあります。

もしもっといい表現があれば、またシンプルに訳を間違えている部分があれば教えて頂けると幸いです。

これからもインディー・ロックを中心に和訳など挑戦していきたいと思います。